最近とくに日本の子どもたちの睡眠時間の減少が問題視されていますね。
「寝る子は育つ」というように、眠りは子どもの心身の成長に書かせないものなのですが、皆さんはその科学的根拠をご存知ですか?
眠っている間は、日中にフル活用した脳を唯一休ませてあげられる貴重な時間です。
それだけでなく、思春期までの子どもとそれ以降の大人の「眠り」とでは、脳への働きかけが大きく違うといいます。
「寝る子は育つ」というと体の成長ばかりに聞こえますが、
実は、睡眠は脳の発達にも重要な役割を担っていることがわかっているのです。
子どもたちの健やかな成長には、脳と体の発達の段階に合わせた睡眠と覚醒の生活習慣の確立が欠かせません。
子どもたちの健康、学力増進、人格の形成は良質な睡眠のうえに成り立っています。
その鍵を握るのが、「成長ホルモン」。
成長ホルモンはタンパクの合成や軟骨の形成を促進することでよく知られていますが、
さらに脂肪の分解作用や脳神経系のネットワークの発達にも大きくかかわっていることがわかっています。
成長ホルモンは運動した直後にも分泌が促進されますが、睡眠中の分泌が最も多く、その分泌量は加齢や睡眠のリズムによって変化します。
つまり、よく眠れている子どもは、効率よく成長ホルモンが分泌されるため体も脳もしっかり発達するというわけです。
成長ホルモンの分泌量は思春期前までが最も多く、36歳以降になると思春期の頃の1/3に減ってしまいます。
子どものころの眠りは、取り戻せません。
お子さんの眠り、わたしたち大人がしっかり見守ってあげたいですね。
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