「息子の寝相が悪いのですが、よく眠れていないのでしょうか?」
こんな質問をよく受けます。
実は、寝相が悪いというのは、脳の健全な発達の証拠なのです。
一般的には、習慣的にスポーツをしているような日中の活動量の多いお子さんの方が、深い睡眠が多く夜ぐっすりと眠っているといわれます。
そして、このようなお子さんは寝相が悪く、睡眠中の発汗が多いのが特徴だといいます。
日中、活動的なお子さんであれば、夜も活動的という訳で、何も問題はありません。ただし、ご一緒にお休みになっているお母さまやお父さまにとっては、蹴られたり殴られたり、たまったものではないかもしれませんが。。
子どもたちは日中の運動時に溜め込んだ熱量を睡眠中に体の外へ積極的に放出するために、寝つく時に発汗量を増やし、入眠期の体温低下を急激に起こします。
体温がしっかり下がると深い睡眠がとれ、大脳皮質は完全に休息し姿勢のコントロールがきかなくなるため、寝相が悪くなります。
さらに発汗と放熱により、寝具の温湿度が上昇するため、寝返りも多くなります。寝相が悪いのは健康な証なのです。
子どもとはいえ、寝返りは大人同様に大きいもの。枕や寝具はたっぷりとしたサイズのものを使っていただいた方が、かえって布団からはみ出したり、枕を外してしまうことが少なくなるといった話しもよく聞きます。
また、汗の量は大人に比べて多いので、吸湿性、放湿性に優れたものを使って欲しいですね。
寝具に汗が残っていると非衛生的ですから、日々のメンテナンスも重要です。
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