さて、前回はエアコンの活用術についてお伝えしましたが、今回は夏の寝具の工夫についてお話ししたいと思います。
眠っている間は冬でもコップ一杯の汗をかく(不感蒸泄・ふかんじょうせつ)といわれていますが、夏は一晩に400CC程度の汗をかく方もいらっしゃるようです。
しかし、この汗、実は首の後ろから後頭部にかけて、全身の半分くらいの量をかくといわれています。つまり、多い人はコップ一杯の汗を枕の上でかいているということになります。
毎日、その多量の汗が枕にしみ込んでいくと思うとぞっとしますね。
昔からある「そばがら」の枕。私も昔は、このそばがら枕を使っていました。
今でも実家へ帰ると使用しますが、抜群の吸湿性とあのカサカサという涼しげな音、かための感触はこの時期に最適な枕だと思います。
しかし、マンションへ引っ越してからは屋内の密閉性が高いため、虫の発生を気にして使用をやめてしまいました。
そばがらのような天然素材は、この時期メンテナンスを怠るとよい使用感が損なわれてしまいます。快適な状態に保つためには、夜間に吸った水分を日中に蒸発させなければなりません。こまめにメンテナンスができないという方には、お勧めできないのが残念です。
メンテナンスがこまめにできない方向けの素材はというと、
「パイプ」や「ビーンズ」という、通気性に優れた、手軽に洗える素材でしょうか。
吸湿性はないので、より快適に使うにはタオル地のピローケースなど、吸湿性のよいカバーと組み合わせることがポイントです。
皆さんは、枕を洗う習慣はありますか?
夏には上掛けをかえるだけでなく、夏専用の枕をご用意されてはいかがでしょう。
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