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「息子の寝相が悪いのですが、よく眠れていないのでしょうか?」
こんな質問をよく受けます。
実は、寝相が悪いというのは、脳の健全な発達の証拠なのです。
一般的には、習慣的にスポーツをしているような日中の活動量の多いお子さんの方が、深い睡眠が多く夜ぐっすりと眠っているといわれます。
そして、このようなお子さんは寝相が悪く、睡眠中の発汗が多いのが特徴だといいます。
日中、活動的なお子さんであれば、夜も活動的という訳で、何も問題はありません。ただし、ご一緒にお休みになっているお母さまやお父さまにとっては、蹴られたり殴られたり、たまったものではないかもしれませんが。。
子どもたちは日中の運動時に溜め込んだ熱量を睡眠中に体の外へ積極的に放出するために、寝つく時に発汗量を増やし、入眠期の体温低下を急激に起こします。
体温がしっかり下がると深い睡眠がとれ、大脳皮質は完全に休息し姿勢のコントロールがきかなくなるため、寝相が悪くなります。
さらに発汗と放熱により、寝具の温湿度が上昇するため、寝返りも多くなります。寝相が悪いのは健康な証なのです。
子どもとはいえ、寝返りは大人同様に大きいもの。枕や寝具はたっぷりとしたサイズのものを使っていただいた方が、かえって布団からはみ出したり、枕を外してしまうことが少なくなるといった話しもよく聞きます。
また、汗の量は大人に比べて多いので、吸湿性、放湿性に優れたものを使って欲しいですね。
寝具に汗が残っていると非衛生的ですから、日々のメンテナンスも重要です。
健康なねむりは、健康な身体や脳、精神をつくってくれます。「ねむりスタイル研究所」では、眠りを楽しむさまざまな快眠アイテムをご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
最近とくに日本の子どもたちの睡眠時間の減少が問題視されていますね。
「寝る子は育つ」というように、眠りは子どもの心身の成長に書かせないものなのですが、皆さんはその科学的根拠をご存知ですか?
眠っている間は、日中にフル活用した脳を唯一休ませてあげられる貴重な時間です。
それだけでなく、思春期までの子どもとそれ以降の大人の「眠り」とでは、脳への働きかけが大きく違うといいます。
「寝る子は育つ」というと体の成長ばかりに聞こえますが、
実は、睡眠は脳の発達にも重要な役割を担っていることがわかっているのです。
子どもたちの健やかな成長には、脳と体の発達の段階に合わせた睡眠と覚醒の生活習慣の確立が欠かせません。
子どもたちの健康、学力増進、人格の形成は良質な睡眠のうえに成り立っています。
その鍵を握るのが、「成長ホルモン」。
成長ホルモンはタンパクの合成や軟骨の形成を促進することでよく知られていますが、
さらに脂肪の分解作用や脳神経系のネットワークの発達にも大きくかかわっていることがわかっています。
成長ホルモンは運動した直後にも分泌が促進されますが、睡眠中の分泌が最も多く、その分泌量は加齢や睡眠のリズムによって変化します。
つまり、よく眠れている子どもは、効率よく成長ホルモンが分泌されるため体も脳もしっかり発達するというわけです。
成長ホルモンの分泌量は思春期前までが最も多く、36歳以降になると思春期の頃の1/3に減ってしまいます。
子どものころの眠りは、取り戻せません。
お子さんの眠り、わたしたち大人がしっかり見守ってあげたいですね。
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